新世界訳
エホバの証人の聖書

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創世記 49:10

◇ 新世界訳参照資料付き聖書 ◇ (エホバの証人)
はユダから離れず,司令者の杖もその足の間から[離れる]ことなく,シロが来るときにまで及ぶ。そして,もろもろの民の従順は彼のものとなる。

◇ 新共同訳聖書 ◇ (カトリックとプロテスタント)
王笏はユダから離れず 統治の杖は足の間から離れない。ついにシロが来て、諸国の民は彼に従う。

◇ 口語訳聖書 ◇ (プロテスタント)
つえはユダを離れず、立法者のつえはその足の間を離れることなく、シロの来る時までに及ぶであろう。もろもろの民は彼に従う。

◇ 新改訳聖書 [第三版] ◇ (ファンダメンタル)
王権はユダを離れず、統治者の杖はその足の間を離れることはない。ついにはシロが来て、国々の民は彼に従う。



 新世界訳聖書において「笏」となっているところはいろいろな読み方ができるようです。



◇ 「聖書に対する洞察」, 『笏』の項, ものみの塔聖書冊子協会

王の権威の象徴として支配者が持つ棒もしくは杖。「笏」という語は時々比喩的な意味で,王たち(エゼ 19:10,11,14),または権威(ゼカ 10:11),それも特に王の権威を表わすのに用いられています。



○ 課題

このことを理解したうえで、新世界訳聖書の詩編 2:9と啓示(黙示録) 2:27を比べ、その意味を説明してみましょう。



 新世界訳聖書において「司令者の杖」となっているところも同様であるようです。



◇ 「聖書に対する洞察」, 『司令者の杖』の項, ものみの塔聖書冊子協会

これは「書き込む」もしくは「刻み込む」,したがって「定める」とか「制定する」という意味のヘブライ語の語根ハーカクに由来する分詞メホーケークを訳したものです。(イザ 30:8; エゼ 4:1; 箴 8:27; イザ 10:1)古代には,制定された法律が石や金属の板に書かれたり,刻まれたりしました。同じヘブライ語の言葉は,布告を発する司令者,つまり「法令授与者」を指して用いることもできます。(申 33:21)

司令者が座に着いている時に,その長い杖はしばしば地面に置かれ,指令者のひざの間の長い衣のひだにもたせかけられました。



 この聖句についてはあえて異なる読みが採用されることもあるようです。



◇ 「聖書に対する洞察」, 『司令者の杖』の項, ものみの塔聖書冊子協会

この部分でヘブライ語のメホーケークという言葉を「立法者」と訳している翻訳もありますが(欽定; ヤング),この場合には,そのもう一つの意味である「司令者の杖」(新世; ロザハム)のほうが適切であり,現代の辞書編集者たちもそちらを支持しています。(「旧約聖書辞典」,ケーラー,バウムガルトナー共編,ライデン,1958年,328ページ; 「旧約聖書ヘブライ語‐英語辞典」,ブラウン,ドライバー,ブリッグズ共編,1980年,349ページ)様々な翻訳は創世記 49章10節で意図されているのが人ではなく物であるという考えを伝えており,「支配者の杖」(ア標; 改標),「支配の杖」(モファット),「杖」(聖ア)などと訳しています。杖の一種である「司令者の杖」はまた,「笏」と具合よく対応し,同節に出て来る,「その足の間から」という句とも調和します。よく似た用法は民数記 21章17,18節にも見られ,そこでは「司令者の杖,彼ら自らの杖をもって」井戸が掘られると述べられています。もっとも,これを「司令者,彼らの支配者をもって」と読むことも可能です。創世記 49章10節の場合,「司令者の杖も」に代わる読み方は「司令者も」です。



創世記 49:10

◇ 文語訳聖書 ◇ (プロテスタント)
杖ユダを離れず法(のり)を立(たつ)る者その足の間をはなるゝことなくしてシロの來(きた)る時にまでおよばん彼に諸(もろもろ)の民したがふべし



 人の両足の間に物があるのではなく人がいるというのはおかしな表現ですので、このような訳文が採用されるのは、翻訳者がうっかりして訳語の選択を間違えたか、あるいは何か深い考えがあってということでしょう。