新世界訳
エホバの証人の聖書

ホーム >> OLD TESTAMENT >> 詩編 4:4 (共同訳系聖書では 4:5)



詩編 4:4 (共同訳系聖書では 4:5)

◇ 新世界訳参照資料付き聖書 ◇ (エホバの証人)
気をかき乱されるがよい。だが、罪をおかしてはならない。言いたいことは心の中で、寝床の上で言い、黙っていよ。セラ。

◇ 口語訳聖書 ◇ (プロテスタント)
あなたがたは怒っても、罪を犯してはならない。床の上で静かに自分の心に語りなさい。〔セラ

◇ 新改訳聖書 [第三版] ◇ (ファンダメンタル)
恐れおののけ。そして罪を犯すな。床の上で自分の心に語り、静まれ。セラ

◇ 新共同訳聖書 ◇ (カトリックとプロテスタント)
おののいて罪を離れよ。横たわるときも自らの心と語り そして沈黙に入れ。〔セラ



 新世界訳聖書で「気をかき乱される」と訳されているところは二通りの読み方があるようです。ひとつは「怒る」という読み、もうひとつは「恐れる」という読みです。
 新世界訳聖書は両方の読みに対して中立的な訳文を採用しています。



○ 新世界訳参照資料付き聖書の特徴

複数の読み方がある語句には中立的な訳語を充てる



 「目ざめよ!」誌1994年4月18日号はこの聖句についてこのように説明しています。



◇ 「目ざめよ!」誌1994年4月18日号

 エフェソス 4章26節の「憤っても、罪を犯してはなりません」というパウロの言葉に注目してください……パウロは詩編 4編4節から引用していました。その節には、「気をかき乱されるがよい。だが、罪をおかしてはならない」とあります。「バインの聖書用語解説辞典」によれば、ここで「気をかき乱されるがよい」と訳されているヘブライ語のラーガズという言葉には「強烈な感情で震える」という意味があります。しかし、どんな強烈な感情ですか。それは怒りですか。詩編 4編4節のセプトゥアギンタ訳では、ラーガズという言葉がギリシャ語で「憤らされるがよい」と訳されており、明らかにパウロはここでそのような意味のことを考えていたのです。



 ここを「怒り」と読む方に利があるようです。

 さて、みなさんはここで「セラ」という語に気づかれたと思います。この語の意味は今では知られていません。恐らく、詩編の朗読・演奏時の休止を指示する符号の意味であると考えられています。



○ 詩編の「セラ」

その意味は分かっていない
詩編を朗唱する際の符号であると考えられている