新世界訳
エホバの証人の聖書

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ルカ 12:8

◇ 新世界訳参照資料付き聖書 ◇ (エホバの証人)
「それで,あなた方に言いますが,人の前でわたしとの結びつきを告白する者は皆,人の子も神のみ使いたちの前でその者との結びつきを告白します

◇ 新共同訳聖書 ◇ (カトリックとプロテスタント)
「言っておくが、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、人の子も神の天使たちの前で、その人を自分の仲間であると言い表す

◇ 口語訳聖書 ◇ (プロテスタント)
そこで、あなたがたに言う。だれでも人の前でわたしを受けいれる者を、人の子も神の使たちの前で受けいれるであろう。

◇ 新改訳聖書 ◇ (ファンダメンタル)
そこで、あなたがたに言います。だれでも、わたしを人の前で認める者は、人の子もまた、その人を神の御使いたちの前で認めます



 いろいろな訳し方があって気になるところです。
 新世界訳聖書と新共同訳聖書は同じ考え方に基づいて訳文を組み立てている様子が見られますが、「フリーマインドジャーナル」1994年5-6月号に掲載された「新世界訳聖書における改竄」はこのような訳文に対して批判的です。



◇ 'Misleading Revisions in the New World Translation' Andy Bjorklund, Free Minds Journal May/Jun 1994

 「わたしを認める(受け入れる)」が「わたしとの結びつきを告白する」に替えられている。「結びつき」の挿入はギリシャ語原典が実際に述べていることを踏み越えるものであり、さらに、後述のヨハネ 6:56における改竄の信憑性を後押しするものである。



 この批評は適切でしょうか。



◇ 岩隈直訳聖書, ルカ 12:8, 脚注 (表記修正)

 ὁμολογήση + ἔν τινι はアラム語法で、「ある人に従う者(帰依する者)であることを言明(公言)する」の意。また「ある人を自分に属する者と言明する、ある人にとって有利な言明をする」の意で、これは後半の部分の意味である。



 ここは新共同訳聖書や新世界訳聖書の訳が優れているようです。

 フリーマインドジャーナルはファンダメンタルです。ファンダメンタルの神学は一種の落とし穴ですので、ファンダメンタルが聖書の原典について述べている場合はそれを鵜呑みにするのではなく辞書等を用いてその真偽を確認しなければなりません。