新世界訳
エホバの証人の聖書

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ヨハネ 20:28

◇ 新世界訳参照資料付き聖書 ◇ (エホバの証人)
それに答えてトマスは彼に言った,「わたしの主,そしてわたしの神!」

啓示(黙示録) 4:11

◇ 新世界訳参照資料付き聖書 ◇ (エホバの証人)
エホバ,わたしたちの神よ,あなたは栄光と誉れと力を受けるにふさわしい方です。あなたはすべてのものを創造し,あなたのご意志によって[すべてのもの]は存在し,創造されたからです」。



 職業的反対者の岩村義男氏は「神のみ名は「エホバ」か」の本の中でこの聖句の問題をこのように指摘しています。



◇ 「神のみ名は「エホバ」か」, 岩村義男, いのちのことば社 (誤記修正)

 興味深いことに、啓示 4章11節のギリシャ語本文とヨハネ 20章28節の内容は同じです。相違は、‘our’(わたしたちの)と‘my’(わたしの)の人称代名詞の違いにすぎません。二つの聖句を比較してください。『新世界訳』は、トマスがイエスに語った表現を「わたしの主、そしてわたしの神」(ヨハネ 20:28)と訳しています。しかし、啓示 4章11節は「キュリオス(主)、わたしたちの神よ」です。同じ表現なのですから、ヨハネ 20:28節も「主、わたしの神よ」と訳すべきではありませんか。



 岩村氏はヨハネ 20:28と啓示(黙示録) 4:11について述べています。しかし、この本には誤植があり、「啓示 20:4」となっている部分がありましたので、引用にあたっては修正しました。

 この本には、読者が実際に比較できるよう、これらの聖句のギリシャ語本文が掲載されています。見ると、ヨハネ 20:28では「わたしの」という語が2回用いられており、それぞれが「主(κύριός/キュリオス/エホバ)」と「神(θεός/テオス)」とにかかっています。一方の啓示 4:11では1回だけ「わたしたちの」という語が用いられています。
 これは岩村氏の言うところの「同じ」にはならないでしょう。しかし、一般の読者にとってギリシャ語は敷居が高いので、間違いがここまであからさまでも気づかないかもしれません。



ヨハネ 20:28 原典

ἀπεκρίθη Θωμᾶς καὶ εἶπεν αὐτῷ Ὁ κύριός μου καὶ ὁ θεός μου.

啓示(黙示録) 4:11 原典

Ἄξιος εἶ, ὁ κύριος καὶ ὁ θεὸς ἡμῶν, λαβεῖν τὴν δόξαν καὶ τὴν τιμὴν καὶ τὴν δύναμιν, ὅτι σὺ ἔκτισας τὰ πάντα, καὶ διὰ τὸ θέλημά σου ἦσαν καὶ ἐκτίσθησαν.



ヨハネ 20:28

◇ 新共同訳聖書 ◇ (カトリックとプロテスタント)
トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。

啓示(黙示録) 4:11

◇ 新共同訳聖書 ◇ (カトリックとプロテスタント)
主よ、わたしたちの神よ、あなたこそ、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方。あなたは万物を造られ、御心によって万物は存在し、また創造されたからです。」



 新共同訳聖書の訳文も新世界訳聖書と同様のようです。