エホバの証人の聖書

ペテロ第二 2:11


英文新世界訳聖書(エホバの証人)
whereas angels, although they are greater in strength and power, do not bring against them an accusation in abusive terms, [not doing so] out of respect for Jehovah.

和文新世界訳聖書(エホバの証人)
しかしみ使いたちは,強さと力において勝っていながら,彼らをあしざまに訴えたりはしません。[そうしないのは]エホバに対する敬意からです

新改訳聖書(ファンダメンタル)
それに比べると、御使いたちは、勢いにも力にもまさっているにもかかわらず、主の御前に彼らをそしって訴えることはしません。


 この聖句について、「エホバの証人統一協会対策香川ネット」正木弥氏は、「ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書」においてこう述べています。

英文新世界訳で「[not doing so] out of respect for Jehovah」と訳してありますが、根拠がありません。ギリシャ語本文なり、逐語訳なりと比べて見ればそれがわかります。"respect"なる概念がどこから出てきたのでしょうか。(表記修正)


 この指摘については私も不思議に思いましたので、調べてみましたが、ものみの塔協会からの資料は見つかりませんでした。

 この聖句の、新改訳聖書で「主の御前に」となっているところ、2種類の異なる写本があります。どちらが信頼できる写本であるかはおおかた判明していますが、問題なのは、信頼できる方の写本は一見して内容が支離滅裂であるということです。
 そこで、学者たちはこの問題をうまく説明しようとしていろいろなことを考えてきました。もしかすると、初期の写本の作成時に幾つかの語が挿入されたのかもしれませんし、幾つかの語が失われたのかもしれません。あるいは、この表現は慣用表現であるかもしれず、方言であるかもしれません。
 しかし、邦訳聖書では信頼できない方の写本が採用されることが多いようです。口語訳聖書や新共同訳聖書も新改訳聖書と同様です。
 一方の新世界訳聖書は、問題を解決しようとして原文に対する何らかの再解釈を行ったようです。ただ、その解釈や根拠は公表されていません。

 このような状態ですので、この聖句については、正木氏から何を言われても仕方がないのではないかと感じました。


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