ホームページを拝見いたしました。
私は10代のころバプテスマを受け、その後排斥となった者です。
本来ならこのようなメールを送ってはいけないのかもしれません。
しかし導きというのは不思議なもので、以前は反対者であった母が、今はエホバの証人となり、そして妻もまた今研究生として聖書を調べています。
多くの背教者は、組織や元の仲間たちへ己の醜悪で堕落した心から発する、強烈な罵詈雑言の類を浴びせていますが、私はそのようなスタンスはとれません。
よく外部の人々がオウム真理教やその他の危ない宗教集団と一緒にして、マインドコントロールされているという風に、エホバの証人をインターネットで攻撃していますが、私自身今は俗人となっても、あの時の状態をマインドコントロールされていたとはまったく思いません。
自分が学校の先生や親や、友達の間で培った道徳心や価値観や問題意識などが、よく考えてみれば聖書で書いてあることと限りなく近かった。
そういう自然な考え方で聖書を勉強していました。
母も今はエホバの証人ですが、集会に行って仲間の人と聖書を勉強して語らったり、伝道に行ったりしている以外は、まったく以前の母です。良くも悪くも。
妻もピュアな心の持ち主で、正義感が強かったり、美しい者に素直に感動したりするタイプの人間で、世の中がどんどんおかしくなっていくのに疑問を感じていました。それが聖書と出会ったことで、なるほどと思ったようです。
それにエホバの証人の方々の行状に感銘を受けたりして、自分もあんな風に徳の高い人間になりたいという向上心もあったのでしょう。
私がそうであったように、エホバの証人のみなさんは決して組織に強制されたり、義務としてあるいは規則として、操られていろんな活動をしてはいないと思います。
個人と聖書、個人と神との関係で動いていますし、あえて狂犬みたいに噛みつく反対者の人々の言い方を借りれば、聖書に洗脳されているとでも言うしかないと思います。
背教者の方々、あなた達は恐らくいやいや活動をしていたんじゃないでしょうか?
会社と一緒じゃないですか。好きな仕事をして定年を迎えた人は、「あの会社はいい会社だった」と言いますが、いやな業務についていたり、解雇されたり、自主退職した人は、「ひどい会社だったよ」って言うでしょ?
そんな大人げないこと止めましょうよ。辞めたんなら、それはそれ。いちいち昔の自分が所属していた組織について、悪口流すなんて、リストラサラリーマンみたいでみっともないですよ。嫌いなら放っておけばいいじゃないですか?
妻や子供が取られる? ならばあなたも一緒に行けばいいじゃないですか。
所詮あなたは奥さんや子供さんでさえ受け入れてるモラルの高さのハードルを越えられないだけでしょ? 私はそうです。
私はエエカッコしている一般の外部の人のように、理屈をこじつけて反対はしません。
あのように相手されない自分が寂しいだけ、世間体が悪いからという小心者のように「家庭崩壊」「人権無視」という阻害された自分だけの目から見たこじつけはしません。ただ単に私にはできない。それだけのことです。
できないから反対するというのもおかしな話ですよね。
子供が超一流の野球センスを持っていて、リトルリーグに入ろうとする。
親は自分ができないからって反対しないでしょ?
自分はできないことを家族の誰かがしているなら、応援もしくは協力してやればいいじゃないですか。何かのホームページで見ましたが、エホバの証人は決して集会や伝道や大会に「かり出されている」のではないんですから。
行きたくて行ってるんですから。家にいなくて寂しいなんて、子供じゃないんだから。
悪いことしてるわけじゃないんだから。
今の世の中、私も一度は真理を退けましたが、やはり破滅へ向かっていますよ。
並の感覚を持っていれば、「やばいな」という感じは普通誰でもありますよ。
政治家や経済学者や評論家でさえ、先の世界の見通しは暗いといってますしね。
そんな折、不倫やパチンコや援助交際やらで家族がバラバラで、帰ってこない家庭なんていっぱいありますよね。女房どこをほっつき歩いて、誰と会って何をしてるのかって。そう考えたら反対者である夫さんたち、あなたの奥さんはどこで誰と何をしてるか、分かってるじゃないですか?
それに、そういう場所にいるときの奥さんの表情、あなたは知っていますか?
あなたには見せたことのないにこやかな顔をしていますよ。
それは反対者である夫のあなたが、反省して恥じるべきことですよ。
あなたの愛する妻が幸せであるには、あなたは本当はどうすべきか?
やみくもに反対して、笑顔を奪うことが、あなたの役割でしょうか?
あなたの方から近づく勇気はないのでしょう?
相手を理解し、思いやるといった恋愛時代に持っていた彼女への親切や優しさはどこへ消えたのでしょう?
私は何度も言いますが、今はまったく部外者です。
ただ言えることは、こういうホームページを通して、エホバの証人への偏見や誤解が薄らいでいくことを望みます。
私は離れましたが、組織やその人々、そしてその信条は高く評価され、信じるに値するものだと思います。
これからも絶対にこのホームページの灯を絶やさないでください。
乱文、長くなりましたが。
最後にあなたとあなたの仲間の上に、神からの豊かな祝福がありますように。
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