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ブルガリア政府がエホバの証人を認可
1999年11月22日更新

1998年10月7日、ブルガリアのエホバの証人はブルガリア政府から宗教団体としての正式な認可を受けました。
ブルガリアのエホバの証人は、共産主義政権の倒壊した直後の1991年7月17日にいったん合法団体としての認可を得たものの、1994年に宗教団体を制限する法律が施行され、さらに正教会の聖職者からなる委員会がエホバの証人の登録更新の手続きを拒否したことにより、他の38の団体と共に非合法組織とされました。
それ以来ブルガリアのエホバの証人は、無分別な警察による逮捕、虐待、財産の没収など、幾多の人権侵害に甘んじてきました。
エホバの証人に対する人権侵害の波に転機が訪れたのは1996年のことです。
この年、ブルガリア・ヘルシンキ委員会と「国境なき人権」が作成した報告書はエホバの証人を含む少数派宗教団体を擁護し、「彼らは誰も宗教的信条によって犯罪をもくろんだことがない」と述べました。
さらに1997年7月には、ヨーロッパ人権委員会がブルガリアのエホバの証人を擁護する決定を下し、ヨーロッパ人権裁判所にこの問題を委託する準備を始めました。
これを受けたブルガリア政府は、ヨーロッパ人権委員会の仲介のもとでのエホバの証人との話し合いに応じるようになり、1998年3月までには、ブルガリア政府とエホバの証人は合意に達し、協定書が作成され、ヨーロッパ人権裁判所がそれを受諾するまでになりました。
その協定書の内容に基づき、今回のエホバの証人の認可が行われたのです。
これは東ヨーロッパにおける人権の勝利の新たな局面の到来をしるしづけるものです。
このブルガリア政府の決定は、エホバの証人のみならず、自由を愛するブルガリアのすべての人たちにとって大きな益となることでしょう。

なお、この合意に基づく協定書はエホバの証人の教理の変更を意味するものではありません。

むしろこの協定書は、ブルガリア政府がエホバの証人の信条を理解し、尊重する内容となっています。

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