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フランスのエホバの証人が市民啓蒙キャンペーンを行う
2000年2月1日更新

フランスのエホバの証人は、フランス政府によって行われているエホバの証人に対する迫害に関してフランス国民を啓発するため、1999年1月29日から31日にかけて1200万部のパンフレットを配布するキャンペーンを行いました。
これは、フランス政府がエホバの証人を弾圧しようとするあまり、どうしようもなく間違った主張を行っているという事実を暴露するものであり、パンフレットを読むすべての人にはっきりとフランス政府のやり方の卑劣さが伝わるようになっています。
以下に、そのパンフレットの訳を掲載します。

フランスの人たち、みなさんはだまされています!
フランスに住む25万人のエホバの証人とその支持者たちは、西暦1900年よりフランスに根付いているキリスト教派が1995年以降破壊的カルトと同一視されているという不正に抗議いたします

1998年の12月15日に、フランス国民議会がセクトの資金や資産や会計の状態を調査する新しい国会内委員会による時事文書を検討している時に、一部の国会議員によりでっち上げられた虚偽的かつ中傷的な報告に抗議いたします
ブルボンパレス(フランス国民議会議事堂)内部における以下の陳述は、聞き入れられるものでしょうか?
「エホバの証人の金融部門は寄付金をもっぱらアメリカの本部に送金する操作を行っており・・・このセクトによる隠し銀行口座へのアクセスがなされている」 虚偽と中傷です。たったの1フランもアメリカには送金されていません。すべての資金はフランス国内で、もしくはアフリカの人たちの援助のために消費されています。
「「ものみの塔」誌の販売は月当たり14万フラン(250万ドル)の収益をもたらしており、さらに「目ざめよ!」誌の収益は50万フラン(890万ドル)にもおよぶ」。 虚偽中傷であり、ばかばかしいかぎりです。わたしたちの出版物は無償で頒布されています。
「近頃エホバの証人の受ける非難は主に、彼らが幾百人もの無給労働者を何の社会保障もなしにこき使い、またその生産物を販売させることにより多大の利潤をあげている事実と関係がある」。 虚偽と中傷です。ルビエにある宗教施設のすべての成員は純粋な非営利活動に携わることを誓約し、かつ社会保障を受けています。

近ごろ、セーヌサンドニの議員である M. Jean-Pierre Brard による虚偽の報告が様々なラジオ放送局から放送されていることに抗議いたします
エホバの証人は「おびただしい自殺者ゆえにもっとも破壊的なカルトのひとつ」に数えられる。(1997年10月2日) 1998年10月3日の判決においてベルサイユ上訴裁判所は、その発言は名誉と尊厳に対する損害であり、またその本質は紛れもなく中傷であると裁定しました。
課税処置に直面して、「エホバの証人はその喉元をかき切られたブタのように金切り声をあげている」。(1998年6月20日)
「詐欺行為はエホバの証人による不合法活動のもっとも小さな部分かもしれない」。(1998年7月2日)
わたしたちはこれらの発言をみなさんの判断に任せます。

このような風潮を背景にして1995年以降浴びせられ続けている、絶えず続く嫌がらせに抗議いたします。すなわち・・・
信者たちによる宗教上の寄付に60パーセントの課税をしようとして、税務監査が1995年以来継続して行われてきました。
キリスト教派に関するこのような話は過去100年の間に聞いたことがありません!
次はあなたの教会がそうなる?
およそ25万人のフランス国民の信教の自由を侵害する審査が行われています。 次は誰の番?

メディアを主体にしてエホバのクリスチャン証人を罵倒する点で成功し、またこのようにして信教の自由と崇拝を陥れようとしている、反対者たちによる陰謀に抗議いたします
エホバの証人の社会的地位を公然と認めている各界の主要人物はこう語っています・・・
いみじくも、現・対セクト福音連盟議長アラン・ビビアンは、エホバの証人のことを、プロテスタントの活動と等しく「申し分なく立派である」と言明しました。(ル・モンド紙, 1978年12月3-4日)
1947年4月、レオン・ブルムはこう書きました・・・
「私がドイツで投獄されていたとき、私はあなたの友人たちの確固とした態度と信念への忠実さを目の当たりにすることができました。それが私が喜んで「エホバの証人」の証人となることを引き受ける理由なのです」。
ジュヌビエーブ・ド・ゴール・アンソニーズ夫人は、彼女が国外追放を受けたときにラベンスブリュック収容所で出会ったクリスチャンであるエホバの証人の女性たちの確固とした態度を称賛しました。
開放されてから間もなく、彼女はこう書きました。
「私はあの方たちを心から称賛します。彼らは信仰のために非常な苦しみを耐え忍んでこられました。全員がとても大きな勇気を示されました」。
今日、200万を越えるエホバのクリスチャン証人とその支持者たちがヨーロッパに住んでいます。
彼らは福音の教えを守ることにより、市民として諸国家の法を尊重しています。
フランスの人たち、これが真相です。
これを再び立証することがわたしたちの義務なのです。

「ものみの塔」誌1999年8月1日号、ならびに「2000 エホバの証人の年鑑」は、このキャンペーンに対するマスコミと人々の好意的な反応を報告し、このように述べています。

「キャンペーンの初日、この活動の趣旨を説明する記者会見が行われました。昼ごろまでに、テレビ局やラジオ局は情報を生中継で送っていました。60を越える全国紙や地方紙や雑誌は、「エホバはフランスを証人喚問」とか、「エホバの証人たちによる『真実』作戦」などの見出しを掲げて、この活動について報じました」。

「この情報提供キャンペーンに対するメディアの反応は好意的なものでした。ル・プログレ・ド・リヨン紙(フランス語)はこう述べました。「このような先制行動により・・・一つの語に対する誤解が明るみに出ている。“セクト”という語は過去10年間に・・・片意地で危険で有害という意味を帯びるようになった。・・・エホバの証人は社会を動揺させかねない危険な人たちではない」」。

このような報道の影響もあったのでしょう。
次のような事件も生じました。

「グルノーブル市の市場では、パンフレットを受け取ったある女性がそれをくれた証人に罵声を浴びせました。しかし、騒ぐ声を聞きつけた市場の人や買い物客は、「エホバ、万歳」と突是叫び声を挙げたのです。これを聞いて、反対者は去っていきました」。

このキャンペーンは成果を上げ、フランスの人々は、これまで政府がエホバの証人について述べてきた事柄がうそであることを知り、エホバの証人に関する見方を変えるようにさえなっています。
これからも、エホバの証人という宗教が、フランス政府の宣伝するような「社会に害を与える危険なセクト」ではないことは、ますます明らかになっていくことと思われます。


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