新世界訳
エホバの証人の聖書

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2013年の新世界訳聖書英語版の改訂を受け、まもなく日本語でも新世界訳聖書の改訂版が発行されると見込まれています。いまのところ、改訂版についての情報はほとんど提供されていませんが、ある程度は推測が可能になっています。ここでは、推測される改訂版の特徴を挙げます。



○ お断り

文書の内容は推測に基づいています。内容には誤りがあるかもしれません。



◆ 「良いたより」は「良い知らせ」に!

 これまでも新世界訳聖書は「福音」という訳語をあえて用いず、より平易な「良いたより」という訳語を用いてきました。しかし、近年「たより」という語を「手紙」の意味にとる人が増えていることから、これを「良い知らせ」に変更することが推察されます。

 → 「良い知らせ」はすでにエホバの証人出版物で用いられるようになっています。特に、「エホバに歌う―新しい歌」は改訂版の訳語を一足先に用いているということが考えられます。

 改訂版は現行の版よりもさらに読みやすく理解しやすい聖書を目指していると考えられます。もしこの変更が実施されたなら、これは新世界訳聖書改訂日本語版の特徴をよく示す際立った例ということになるでしょう。

◆ 訳本名は「新世界訳聖書」

 新世界訳聖書の改訂版の訳本名は引き続き「新世界訳聖書」となる見込みです。ASV(アメリカ標準訳聖書)が RSV(改訂標準訳聖書)になり NRSV(新改訂標準訳聖書)になったというような訳本名の変更はなく、必要な場合は「新世界訳聖書20XX年改訂版」という具合に「版」の表記をします。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 旧版は「参照資料付き聖書」に

 改訂版の発行に伴い、現行の版は「参照資料付き聖書」と呼ばれるようになると考えられます。

 → すでに聖書研究アプリ JW Library ではその表記が見られることから、そのように推測できます。

◆ 底本

 現行の版と異なり、改訂版では底本は明記されないものと思われます。

 → 英語版では多数の聖書写本を直接参照し、特定の底本に依存しなかったため、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 書名

 聖書中の書名には変更が加えられる可能性があります。たとえば、「ガラテア人への手紙」など「人への」という言い回しのある書名は、人種について述べているとの誤解を防ぐため、「ガラテア諸会衆への手紙」という具合に変更されるかもしれません。

 また、福音書については「マタイによる福音書」というような書名になる可能性があります。

 → 「福音書」は近年のエホバの証人出版物で多用されるようになっています。また、2013年に発行された分冊では「マタイによる福音書」の書名が採用されています。

◆ 付録

 改訂版には多様な付録がつくものと考えられます。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ アウトライン

 改訂版には各書の冒頭に目次がつきます。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

 また、もしかすると、訳文中に見出しが入るかもしれません。

 → 分冊「マタイによる福音書」ではそのようになっています。

◆ 挿入箇所

 聖書写本や校訂本文に存在しても、実際には聖書本文に挿入された疑いのある文は訳文から削除されると見込まれます。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 注釈

 訳文に簡単な注釈がつくと思われます。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 訳語の削減

 現行の版では聖書本文と訳文とを単語単位で厳密に対応させるということが几帳面に実践されていますが、改訂版ではこれを断念し、ある程度訳語を削減すると見込まれます。たとえば、「イエスは答えて言った」という表現は「イエスは答えた」になるでしょう。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 角括弧の廃止

 現行の版では用いられている、原典にない語の訳文に対する挿入を示す各括弧は廃止されるでしょう。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ アンダーラインの廃止

 固有名詞を示すアンダーラインは、その方針に対する理解が得られないことから、廃止されると考えられます。

◆ 漢数字の廃止

 漢数字はおおかた廃止され、ほとんどの箇所で英数字が用いられると考えられます。

◆ らい病表記の変更

 「らい病」の表記は、差別語であるとの理由からなくなるものと考えられます。

 → 2013年に発行された分冊の「マタイによる福音書」ではすでにこの処置が講じられています。

◆ 「淫行」は「性の不道徳」に

 「淫行」は、この語の原典での意味をかなり正確に表す「性の不道徳」に変更されるでしょう。

 → この表現はすでにエホバの証人出版物において使用されています。

◆ 「愛ある親切」は「忠節な愛」に

 「愛ある親切」は「忠節な愛」もしくは「忠節」に変更されるでしょう。

 → これについてはすでにエホバの証人出版物中に言及があります。

◆ 「魂」は意訳に

 現行の版では聖書本文にある「魂」を必ず「魂」と訳出していましたが、改訂版ではこれを断念し、意訳にする見込みです。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 「シェオル」と「ハデス」は「墓」に

 現行の版では音訳されていた「シェオル」と「ハデス」は、すべての人に理解できる「墓」と訳される見込みです。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 「みだらな行ない」は「厚顔無恥の行ない」に

 現行の版で「みだらな行ない」と訳出されている語は、改訂英語版では「厚かましい行い」となっているなど、ほとんどの言語で正しく訳出することができない語ですが、日本語にはこれにぴったり当てはまる「厚顔無恥の行ない」という表現があり、採用されるものと見込まれます。

 → エホバの証人出版物に言及があります。

◆ 「胤」は「子孫」に

 現行の版で「胤」と訳出されている語は、古語であり理解が難しいため、「子孫」と訳されると考えられます。

 → 日本語版では古語の使用は控えられると考えられます。また、英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 人を指す多様な表現の統合

 現行の版で「地の人」、「強健な人」などと訳出されている語は、「人」に統一されると考えられます。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。

◆ 「み使い」は「天使」に

 「み使い」は、一般の人々には理解しにくいことから、「天使」に変更されるかもしれません。

 → 近年のエホバの証人出版物の傾向からそう推測されます。

◆ 「宣べ伝える」の廃止

 「宣べ伝える」は古語であり一般には理解されない語ですので、廃止され、「宣明する」あるいは「宣伝する」に変更されると考えられます。

◆ 原典の修正

 原典の語句に問題がある場合は、古代訳を根拠にするなどして、原典が修正される見込みです。

 たとえば、サムエル第二 9:11の「わたしの食卓」は「ダビデの食卓」に、詩編 102:7の「わたしはやせ衰え」は「私は目覚め」に、アモス 2:7の「地の塵をあえぎ求め」は「地面に踏みつけにし」、という具合に多くの箇所の訳文が変わる見込みです。

 → 英語版ではそのようになっていることから、日本語版もそれに倣うと推測されます。